2010年 07月 06日 ( 1 )

前人未到 前人未踏 

そこは山あり谷あり、時に険しき道があり、荒れ地につまずき転び、傷ができ、血や涙も流し、
そびえ立つ壁もあれば、切り立った崖から落ちた奈落の底に惑わす道標が現れる事もある。

辛い時は助けてくれる仲間がいる。
支えてくれる家族がいて、恋人がいて、
友人達に一人じゃないと救われる。

でも本当に苦しく辛く悲しい時は、
人は人一人で戦わなければならない。
本当に苦しい事は、
一人で孤独と向き合わなければならない。
一人でその壁を乗り越えなければならない。
一人でそこから這い上がらないといけない。

一人で進むべき道を歩み始めなければいけない。

その時、人は誰の支えになることもできなければ、誰かに支えてもらう事も本当はできないのかもしれない。

ただ前に、前に向かってたった一人孤独と共に歩みを進める事しかできないかもしれない。

明るい未来や、楽しい明日がその先にあるかなんてわからない。
路頭に迷い、闇を彷徨い、足を踏み外しバランスを失い絶望の淵をふらつくかもしれない。

それでも、それでも人は前を向き
それでも人は前に進む

人は楽しく幸せな時は人と共有できても、
人は辛く苦しく悲しい事は他人事でしょと、
自ら孤独と共に抱え込む

人は、優しい。

楽しい時、嬉しい時、喜びは分かち合う。

でも辛いとき、悲しいとき、苦しいとき、
人は一人で抱え込み、一人で孤独と向き合い、一人で戦う。

人はきっと優しさ故に、
孤独であり、孤独を抱き、孤独と戦い、眠れぬ夜を覚める事ない悪夢のように感じる。

その時、人は人に何もできないかもしれない。

僕はあなたに何もしてあげられないし、あなたも僕に何をすることもできないかもしれない。

ただ前に、ただ前に、

もし、もしそれでも
もしそうだとしても、
もし後ろに倒れそうなら、後ろを振り返れば、きっと支えようとしてくれる人はいる。

もし前に、
もし前に向かって手を伸ばし、何かを掴もうと伸ばしたその手で前に、
前に倒れようとするその姿は、
前に伸ばした手は、

きっと誰かの背中を押す勇気に変わる。
きっと誰かの孤独を支える力になる。

その姿に、
その手に、
その歩みに、
その背中に、

前に後ろに、人の歩みは続いていく。

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photo 内山博登
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by locario | 2010-07-06 04:04