R.R.R 天気予想


蒸しあがったセイロのふたを開けたように匂い立つ埃っぽいアスファルトの感じと、破れた雲間からこぼれる薄ぼけた夕焼けの前に差し込む淡い光の色の感じが、虚ろ気な眼差しでもはっきりと眠たいと意思を伝える子供のように、遊歩道に木陰を作る木々の葉の鮮やかな新緑のごとく、はっきりと季節の訪れを伝える。

夏が来るのだ。
梅雨が明けると、その頃には。

この背中に 鳥のように

先を急ぐ風の流れに遅れぬよう、せかせかと形を変える雲をつかもうと伸ばした手は、駐車場のコンクリートの隙間からでも力強く天を目指す名も知らぬ草花のようなたくましさとは程遠く。
図鑑で調べる程の興味も持てぬまま、それとなく通り過ぎていく時間に似ている。

白い翼 付けてください

踏切の鐘の音がけたたましく警告を放ち、ことんことんとがたがたとぐらぐらと。
日が落ちた車内の窓に映るスーツ姿の浅黒くやけた初老の男性のボタンは掛け違うことなく、堅く結われた彼の首元に向かい規則正しく並んでいる。

愛想よく笑う人と、愛想笑いをする人とじゃきっと誰しも愛想よく笑う人を好むだろう。
少し不思議な気がしてたんだ。

今日は愛想よく笑えただろうか。

この大空に

明日も雨は降るだろう。

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by locario | 2009-06-22 20:20
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